【プロが解説】パンフレット制作の費用相場と料金の内訳。安いだけではダメな理由とは?

企業の顔とも言えるパンフレット。
「新しく作りたい」「リニューアルしたい」と考えたとき、真っ先に気になるのが制作費用ではないでしょうか。
しかし、いざ見積もりを取ろうと調べ始めると、数万円で作れるというフリーランスから、数十万円以上の制作会社まで、価格帯の幅広さに驚くかもしれません。
「一体、何が違うのか?」 「適正価格はいくらなのか?」
この記事では、デザインのプロの視点から、パンフレット制作の費用相場、料金の内訳、そして「価格」だけで依頼先を選ぶと失敗してしまう理由について詳しく解説します。
なぜ?パンフレット制作の価格が「ピンキリ」な3つの理由

パンフレットの費用が依頼先によって大きく変動するのには、明確な理由があります。
それは主に以下の3つの要素が異なるからです。
理由1:依頼する「相手」が違う(誰に頼むか)
パンフレット制作は誰に依頼するかで、費用は大きく変動します。
- フリーランスのデザイナー:
- 傾向: 数万円~
- 特徴: 個人で活動しているため、コストを抑えやすいのが最大のメリットです。ただし、デザインのクオリティや進行管理のスキルは個人差が非常に大きくなります。「デザインデータを作る」作業のみを依頼するのに適しています。
- 印刷会社:
- 傾向: 10万円~
- 特徴: 印刷をメイン事業としており、デザインから印刷まで一括で依頼できる(ワンストップ)のが強みです。デザインは既存のテンプレートを活用したり、シンプルなレイアウトになったりする傾向があります。
- デザイン制作会社(広告代理店):
- 傾向: 20万円~
- 特徴: 私たちアーキーズもここに分類されます。デザインの専門家であるだけでなく、「このパンフレットで何を達成したいか」という目的から逆算して、企画構成、ブランディング、マーケティング戦略まで含めて提案するのが得意です。
理由2:依頼する「内容」が違う(どこまで頼むか)
パンフレット制作は「デザイン」だけではありません。
以下の業務をどこまで依頼するかで、費用は大きく変動します。
- 企画・ディレクション費: 「誰に、何を、どう伝えるか」というパンフレットの骨格(コンセプト)を決める費用。
- デザイン費: 実際にページをレイアウトし、視覚的に魅力あるものにする作業費。
- 原稿(コピー)作成費: 掲載する文章を作成する費用。
- 写真・イラスト制作費: プロのカメラマンによる撮影や、イラストレーターによる図版作成の費用。
- 印刷費: 実際に紙に印刷し、製本・加工する実費。
「とにかく安く」という見積もりは、往々にして「デザイン費」しか含まれておらず、「原稿や写真はすべてお客様が用意してください」というケースがほとんどです。
理由3:パンフレットの「仕様」が違う(何を作るか)
当然ですが、ページのボリュームや仕様によっても価格は変わります。
- ページ数: 4ページ(A3二つ折り)か、8ページ(中綴じ)か。
- サイズ: A4か、持ち運びやすいA5か。
- 紙質・加工: 特殊な紙を使ったり、箔押しなどの加工をしたりするか。
- 印刷部数: 100部か、1000部かなど。
見積もりの内訳を理解しよう
制作会社に見積もりを依頼すると、一般的に以下のようなフローと項目が提示されます。
ヒアリング、企画構成、スケジュール管理、品質管理など、プロジェクト全体を指揮・監督するための費用です。ここを疎かにすると、意図と違うものが出来上がるリスクが高まります
表紙や各ページのレイアウトデザイン費用です。修正回数によって変動する場合もあります。
- コピーライティング費
- 写真撮影費(カメラマン、スタジオ代など)
- イラスト・図版作成費
部数、紙質、加工方法に応じた費用です。
価格だけで選ぶと危険?「安さ」の裏にあるもの
最も避けたいのは、「一番安いところに頼んだら、期待と全く違うものが出来上がった」という事態です。
低価格な見積もりには、以下のような「含まれていないもの」がある可能性を考慮しましょう。
「企画提案」が含まれていない: デザイン会社は「どうすれば魅力が伝わるか」を提案しますが、安価なプランは「言われた通りに配置する」だけの作業になりがちです。
「修正回数」に厳しい制限がある: 「修正は2回まで。それ以降は追加料金」といった制限があり、結果的に高額になるケースもあります。
「デザインの質」が担保されない: 経験の浅いデザイナーが担当したり、テンプレート的なデザインになったりする可能性があります。
パンフレットは、御社のサービスやブランドの「価値」を伝えるための重要な投資です。
単なる「印刷物」ではなく、「営業ツール」として機能するものを作る視点が必要です。
賢く発注するために。費用対効果を高めるコツ
無駄なコストを抑え、質の高いパンフレットを作るために、発注者(お客様)側で準備できることもあります。
①目的とターゲットを明確にする: 「誰に」「何を伝えて」「どうなってほしいか」(例:展示会で新規顧客に渡し、Webサイトへ誘導したい)を明確にしましょう。これが曖昧だと、制作側も的確な提案ができず、手戻りが発生します。
②原稿や画像素材をできるだけ用意する: 社内にある既存のテキストや、使用できる写真素材を提供いただくだけで、コピー作成費や撮影費を大幅に削減できます。
③制作実績(作例)で好みを伝える: 「他社のパンフレットだけど、こんな雰囲気が好き」という見本があると、デザインの方向性がスムーズに決まります。
まとめ:目的に合ったパートナー選びを

パンフレット制作の費用は、依頼先と依頼内容によって大きく変動します。
- コスト最優先で、デザインデータだけ欲しい
→ フリーランス
- デザインはシンプルでよく、印刷まで一括で頼みたい
→ 印刷会社
- ブランディングや企画から相談し、高品質な営業ツールを作りたい
→ デザイン制作会社
私たち株式会社アーキーズは、雑誌や書籍制作で培った「伝わるデザイン」のノウハウを活かし、パンフレットや社内報のデザインを得意としています。
「どう作ればいいか分からない」という企画段階からでも、お客様の目的やご予算を丁寧にヒアリングし、最適なご提案を差し上げます。
アーキーズのパンフレット制作は 100,000円(税抜)〜 承っております。
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